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みなさん、こんにちは。桃李スクールのピンチヒッター:台湾ジジイです。12月31日、大晦日の夜は各地のお寺で除夜の鐘を突きます。除夜の鐘を突く回数、108回というのは人間の煩悩(ぼんのう)の数といわれています。ここでは除夜の鐘と煩悩の数について、煩悩の数の由来や、煩悩の中でも特に厄介な「三毒の煩悩」についてご紹介します。
除夜の鐘とは、毎年12月31日の大晦日の夜半から1月1日の正月にかけて、各地のお寺で突く鐘のことです。人間の内側にある108の煩悩を除くことを願って108回突くといわれてます。では単語メモを参考にして、次の質問の答えを考えながら、聞いて下さい。
質問
Q1:仏教では煩悩のことを何だ言っていますか。
Q2:煩悩はなくせるでしょうか。
除夜の鐘108の煩悩
そもそも煩悩とは何のことでしょうか?
端的に言って、煩悩とは自分自身を苦しめる心のことです。
欲が満たされたら苦しまなくて済むのかという問いに対して、仏教では、そんなことはないと考えられています。この考え方を有無同然(うむどうぜん)と言います。欲しいものが手に入っても人間は幸せになれないという考え方です。
お金や美しさ、権力を手に入れても幸せになれるわけではありません。つまり自分の外の環境を変えても幸せにはなれないのです。
そのことから、仏教では幸せになれない原因は自分の外にあるのではなく、自分の内側にあると教えられます。自分の内側にあり自分自身を苦しめる心を、仏教では煩悩と呼びます。
煩悩は一人の人間につき108個あると言われています。大晦日に除夜の鐘を108回つくのは、これに由来しています。108個ある煩悩を鐘が一つ鳴るごとに一つ消して、来年は幸せな一年を過ごしたいという願いが込められているというわけです。
108個ある煩悩の中で特に人を苦しめる3つの煩悩をご紹介します。それは貪欲(とんよく)、瞋恚(しんい)、愚痴(ぐち)の3つです。この3つの煩悩は仏教では「三毒の煩悩」という呼び方があるくらい、強力なものとされています。
「貪欲について」
貪欲とは、底なしの欲のことです。ちなみに仏教上の意味で使われるときは、貪欲と書いて「とんよく」と読みます。
仏教では欲は満たされることがないと考えられています。いくらお金があっても、容姿が美しくても、人間はもっと欲しがり続けます。
当然、無限の欲を満たし続けるのは不可能なことです。そして欲が満たされないことが、次の煩悩である瞋恚につながります。
「瞋恚について」
瞋恚とは、怒りのことです。欲が満たされないことで怒りが増幅します。怒りは抑制できない感情ですので、一瞬で仕事や人間関係を台無しにするものです。怒りに駆られた人間には後悔が残ります。
「愚痴について」
愚痴とは、羨ましい気持ちや妬みの気持ちを表します。自分よりもよいものを持っている、早く出世しているといったことから、相手に対して負の感情を抱くようになります。
煩悩が108個あると言われる由来には諸説あります。ここでは4つの説をご紹介します。
はじめにご紹介する説は、六根(6)×好・悪・平(3)×浄・染(2)×過去・現在・未来(3)を全部を掛け合わせると108になるという説です。
六根とは人に感覚を生じさせ、迷いを与えるもののことで、眼、耳、鼻、舌、身、意の6つを指します。
好・悪・平は人間の感情のあり方を表しています。好=快感、悪=不快、平=どちらでもないというあり方です。
浄・染は浄=きれい、染=きたないという意味です。
そして三世は、過去・現在・未来や前世・今世・来世を表します。
これらすべての組み合わせが、六根(6)×好・悪・平(3)×浄・染(2)×過去・現在・未来(3)=108となり、よって煩悩は108個あるとされています。
次の説は、四苦八苦という言葉に由来しているという考え方です。
四苦(4×9)と八苦(8×9)を足した数が108になることから、煩悩は108個あるとされている説です。
また、気候や季節の変わり目を表す暦に由来しているという説もあります。1月〜12月までの数(12)+二十四節気(24)+七十二侯(72)を足すと108になります。
二十四節気とは春夏秋冬をそれぞれ6つずつに分けたものです。立春や秋分、夏至も二十四節気の一つです。
七十二侯とは、二十四節気をさらに細かく分けた暦です。中国の古い暦が日本に伝来して、日本式になったものと言われています。
これらを足し合わせると12+24+72=108となります。
最後の由来は日本独特のものです。
日本では古来より数えきれないくらい多いものを指すときに数字の8を使って表すことがあります。八百万や嘘八百などがそうです。
そこから108になったのではないかという説です。
では煩悩はなくせるのでしょうか?
仏教では煩悩はなくせないと考えられています。しかし、幸せになる方法はあって、煩悩を抱えたまま幸せになることができると考えられています。それが煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)という考え方です。
煩悩の元になっている苦悩をなくすことができれば、煩悩をそのまま幸せへ変えてしまうことができるとする考え方です。
まとめ
除夜の鐘の様子は世の中の風潮に合わせて変化していますが、大晦日の夜、除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎えるのも楽しいものです。煩悩は心の中にあって消し去ることはできないと考えられていますが、清らかな鐘の音を聞いて、気持ち良く新しい年を迎えるという、昔の人の生活の知恵なのかもしれませんね。
翻訳
首先來說說何謂煩惱呢?
簡單來說,所謂的煩惱就是會折磨自己、讓自己受苦的心思。
對於當慾望得以獲得滿足時,是否便能免於痛苦這個議題,以佛教觀點來說認為並非如此。這種思維被稱為是「有無皆同」。意即就算人們得到了他們想要的東西,也不會變得幸福快樂。
不管是金錢、美貌或是權力,即使到手了也不會讓人變得快樂。 換句話說,就算改變自身外在環境,也不會變得幸福快樂。
因此,以佛教的觀點來說,人們無法變得幸福快樂的原因並不在於外在環境,而是在於人們的內心。在佛教論點當中,這內心裡折磨自己、讓自己痛苦的心思,便稱為是煩惱。
據說每個人都有108個煩惱,而這也是除夕夜要敲鐘108下的由來。每響起一次鐘聲、這108個煩惱便會一個一個地被消去,這其中包含的便是祈求下一年的一整年能夠幸福度過的願望。
在這108個煩惱之中,有三種是特別讓人痛苦的,那就是貪欲(貪求欲樂)、瞋恚(氣憤動怒)、愚痴(無知抱怨)這三項。 這三種煩惱相當強烈,因此在佛教中稱其為「三毒的煩惱」。
關於貪欲(貪求育樂)
所謂貪欲,是指無窮的欲望。順帶一提,以佛教方面的意思來解說的時候,貪欲一詞彙念作是「TONYOKU」。
佛教認爲欲望是無法被滿足的,無論是多麼有錢、或是擁有多麼美麗的外表,人類都只會更加貪心而已。
當然,想要滿足無限的貪欲是不可能的事。而當貪欲無法得到滿足之時,便會導致下一個煩惱,也就是瞋恚。
關於瞋恚(氣憤動怒)
所謂瞋恚就是指憤怒。當貪欲無法獲得滿足,憤怒就會增加。而憤怒是無法抑制的感情,所以瞬間就會讓工作或是人際關係被破壞掉。
而被憤怒所驅使的人最後都會後悔莫及。
關於愚痴(無知抱怨)
所謂的愚痴,其表現出來的行為就是羨慕和嫉妒。對擁有比自己更好的東西的人、或是很快就飛黃騰達的人,從而對對方產生負面的情緒。
至於有關這108個煩惱的由來有諸多說法,以下就介紹4種說法。
首先要介紹的一個說法是:六根(6)×好·惡·平(3)×淨·染(2)×過去·現在·未來(3),如此全部相乘起來,便是108這個數字。
所謂六根是使人產生感覺、迷惑的事物,指的是眼睛、耳朵、鼻子、舌頭、身體、意志這6種。
好‧惡‧平則代表著人類情感的狀態。好=愉快,壞=不快,平=哪一方都不是。
淨‧染則意味著淨=乾淨,染=髒汙。
再接著是三世,代表著過去‧現在‧未來,亦或是前世‧今世‧來世。
將這所有內容結合起來,即為六根(6)×好·惡·平(3)×淨·染(2)×過去·現在·未來(3)=108,因此有煩惱為108個之說。
接著下一個說法是源自於「四苦八苦」這個詞。
四苦(4×9)和八苦(8×9)相加之數即為108,是為煩惱有108個之說。
再來還有一種說法是,其由來為氣候和季節轉換的曆法。將1月~12月的數(12)+二十四節氣(24)+七十二候(72)予以相加,則為108。
二十四節氣是將春夏秋冬各分出六個節氣。像是立春、秋分、還有夏至也是二十四節氣之一。
七十二氣候則是把二十四節氣更加以細分的曆法。據說這是從中國將舊曆法傳入日本,之後就變成了日式的曆法。
而將這些相加起來之後就是12+24+72=108。
最後這個由來是日本獨有的一種說法。
在日本,自古以來當要代指東西多到數不清的時候,就會以數字8來表示。比如像是八百萬,謊話八百等等。
所以應該是從這個部分而來,而有108這個說法吧。
那麼,煩惱是能予以消除的嗎?
佛教認為煩惱是無法予以消除的。但若是有能幸福的方法,如此即便在煩惱中也能獲得幸福。這就是所謂煩惱即菩提的想法。
如果能將成為煩惱根源的苦惱予以去除,那麼原本的煩惱也就能轉變成幸福。
總結
除夕夜的鐘聲隨着世風的變化而有所轉變,在除夕夜裡聽著除夕鐘聲迎接新的一年到來,也是一件令人感到愉快又期待的事。儘管煩惱在心中是難以消除的,但聽著到清亮的鐘聲、讓自己心情愉悅地迎接新年到來,這也古人生活的一種智慧吧。
それでは質問の答えを言います。
【質問】
Q1:仏教では煩悩のことを何だ言っていますか。
自分の内側にあり自分自身を苦しめる心を、仏教では煩悩と呼んでいます。
Q2:煩悩はなくせるでしょうか。
いいえ、仏教では煩悩はなくせないといっていますが、幸せになる方法はあって、煩悩を抱えたまま幸せになることができると言っています。それは煩悩測菩提です。
単語
1.大晦日(おおみそか):除夕日。
2.除夜(じょや):除夕夜。
3.突く(つく):敲擊。
4.煩悩(ぼんのう):以佛教用語來說,即為內心當中讓人產生迷惘與痛苦的原因。
5.厄介(やっかい):麻煩、費事。
6.三毒(さんどく):佛教用語,指毒害人心的三種煩惱,是為貪、嗔、癡。
7.端的に(たんてきに):明確地、明白地。
8.有無同然(うむどうぜん):有無皆同。
9.貪欲(とんよく)瞋恚(しんい)愚痴(ぐち):所謂的貪嗔癡,代表著貪欲、憤怒、無知。
10.増幅(ぞうふく):增強、大幅提升。
11.抑制(よくせい):抑制、壓制。
12.駆る(かる):驅使、迫使。
13.掛け合わせる(かけあわせる):相乘。
14.四苦八苦(しくはっく):千辛萬苦。
15.変わり目(かわりめ):交替之際、交接的時候。
16.八百万(やおよろず):指數量之多、無數。
17.嘘八百(うそはっぴゃく):謊話連篇。
18.苦悩(くのう):煩惱、苦悶。
19.風潮(ふうちょう):風行潮流。