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みなさん、こんにちは。桃李スクールのモリです。
今日は『竹取物語』の2回目です。「かぐや姫」に結婚を申し込んだ5人の貴公子が、その後どうなったかをご紹介します。ちょっと長いので、早速始めたいと思います。
単語メモを参考にして、次の質問の答えを考えながら、聞いて下さい。
質問
Q:5人の貴公子のうち、本当にかぐや姫の願いを叶えようと自ら行動した
人は誰でしたか。
では、始めます。
「竹取物語」(その二)
ずるい性格の石作皇子(いしつくりのみこ)は、インドに行って仏の御石の鉢を手に入れるのは無理だと思い、嘘をつくことにしました。かぐや姫には「これからインドへ行きます」と言って、三年ほど姿を隠しました。そして、奈良県の山寺で手に入れた黒くて古い鉢をきれいに飾って、かぐや姫のところへ持って行きました。「インドへ行って、《仏の御石の鉢》を手に入れました」
皇子が偽物の鉢を差し出すと、かぐや姫は布でその鉢を磨きましたが、鉢は黒いままです。「《仏の御石の鉢》は、磨けば磨くほど光り輝くはずです。これは、《仏の御石の鉢》ではありません」と、偽物である事を見破りました。
石作皇子(いしつくりのみこ)は鉢を持って帰って、捨ててしまいました。
頭のいい車持皇子(くらもちのみこ)も蓬莱山には行かず、たくさんの腕の良い職人を集めて見事な玉の枝を作らせました。そしていかにも、蓬莱山から帰って来たと見せかけて、「苦労しましたが、蓬莱山から《玉の枝》を持ち帰りました」と、言ったのです。皇子は枝を見つけるまでの体験談をまるで本当のことのように上手に話して聞かせ、おじいさんはすっかり信じ込んでしまいました。偽物ですがその見事な出来ばえに、かぐや姫も言葉をなくして見つめていると、そこへたくさんの男たちが現れました。彼らは、この玉の枝を作った職人たちでした。
「車持皇子どの。《玉の枝》をお作りしたお金を、早く払ってください」
喜んだかぐや姫はたくさんのお金を職人たちにあげました。玉の枝が偽物だとばれた車持皇子は、あまりの恥ずかしさにそのまま家にも帰らず、山の中へ入って行ってしまったそうです。
大金持ちの阿部御主人(あべのみうし)も、自分では中国に行かずに、知り合いの中国人の商人に頼んで、高いお金を出して《火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)》を買いました。そしてかぐや姫の所へ持って行きました。かぐや姫は、一目見て言いました。
「美しい皮衣ですが、本物なら火に入れても燃えないはずですね」
「はい。さっそく、火に入れてみましょう」
阿部御主人は自信たっぷりに火の中へ入れましたが、皮衣は簡単に燃えてしまいました。商人に騙されたと知った阿部御主人は、怒って帰ってしまいました。
大伴御行(おおとものみゆき)は、《竜の首の玉》を手に入れようと、最初たくさんの家来達に捜しに行けと命じました。しかし、家来達はそんな物あるはずがないと、捜しに行くふりをして、家でのんびりしたり旅に出たり、勝手なことをしていました。大伴御行(おおとものみゆき)は待ちくたびれて、自ら航海に出ました。ところが、途中でものすごい嵐に遭って、乗っている船が沈みそうになったのです。大伴御行(おおとものみゆき)は、嵐に向かって祈りました。「竜神さま。どうか、お助けください。わたしがあなたの玉を欲しがるから、あなたが怒って暴れておられるのなら、もう二度と玉が欲しいなどと申しません。どうかこの嵐を、おしずめください。」
するとすぐに嵐がやんで、何とか都へ帰る事が出来ました。大伴御行(おおとものみゆき)は
「こんな恐ろしいことをさせるかぐや姫は悪女だ。」と言って、二度とかぐや姫の家には近づきませんでした。
最後の石上麻呂(いそのかみまろ)も、最初は家来に捜させていました。しかし、なかなか見つからないので、家来の捜し方が悪いと言って、自ら燕の巣がある高い所に登り、その巣に手を入れました。貝のような感触がしたので、それを握り叫びました。
「あったぞ。つばめの《子安貝》があったぞ。これでかぐや姫は、わたしの妻だ」しかし、あまりのうれしさにバランスを崩して、地面に落ちてしまいました。しかも《子安貝》だと思っていたのは、つばめのふんだったのです。がっかりした石上麻呂はそのまま病気になり、まもなく息をひきとったのでした。
こうして五人の貴公子たちは、誰一人、かぐや姫と結婚することはできませんでした。
では、質問の答えです。
Q:5人の貴公子のうち、本当にかぐや姫の願いを叶えようと自ら行動した
人は誰でしたか。
→最後の二人、大伴御行(おおとものみゆき)と石上麻呂(いそのかみまろ)です。二人ともひどい目に遭いました。
翻訳
「竹取物語」(其二)
個性狡猾的石作皇子,認為前往印度去取來佛前石缽根本是不可能的事,所以打算用騙的方式。他向輝夜姬說:「那麼我就前往印度去。」接著有三年的時間都未現身。之後,他從奈良縣的某間山中寺廟拿來了又黑又舊的缽並將其裝飾一番,便帶至輝夜姬眼前。「我去印度回來,而且拿到『佛前之石缽』了。」
當皇子將這假東西交到輝夜姬手上,她便拿起布來擦拭著石缽,但石缽仍是漆黑模樣。「這『佛前之石缽』,應該是要越磨越亮才是。這根本不是『佛前之石缽』。」輝夜姬如此戳破了這假東西的真面貌。石作皇子只得將這石缽帶走, 最後把這石缽給丟了。
至於腦袋聰明的車持皇子也沒有到蓬萊山去,而是集結了技術精良的工匠們來製作這精美的玉樹枝。甚至還裝作自己遠從蓬萊山回來一般,「雖然很辛苦,但我還是把『玉樹枝』從蓬萊山給帶回來了。」如此說著。皇子將如何找到這玉樹枝的過程描述地宛如實際親身體驗一般,讓老爺爺聽得完全信服。儘管是個假東西,但見其如此的精巧,就連輝夜姬也說不出話來。但就在此時,眼前卻出現了許多男子。原來這些人就是製作玉樹枝的工匠們。「車持皇子殿下,趕快把製作『玉樹枝』的錢付給我們吧。」
輝夜姬聽聞便開心地給了這些工匠們許多錢,而眼見玉樹枝被發現是假的,車持皇子羞愧得連家也沒回,據說遁入山林去了。
再來非常有錢的阿部右大臣,他自己也沒有親自到中國去,而是拜託了認識的中國商人,去高價購買『火鼠裘』,然後再帶到輝夜姬的面前。輝夜姬看了一眼便說了:
「這麼美麗的裘衣,如果是真品的話就算丟到火裡也不會被燒掉是吧。」
「沒錯,那我們就趕快丟進火裡看看吧。」
阿部右大臣自信滿滿地將裘衣丟入火裡,沒想到居然輕易地就被燒光了。這時發現自己被商人給騙了的阿部右大臣,便氣急敗壞的回家去了。
而大伴大納言,為了將『龍首之玉』拿到手,一開始先命許多家臣前去尋找。但家臣們都認為根本沒有這樣的東西存在,所以便假裝試圖尋找,卻是閒散地待在家裡或是出遊去,完全為所欲為。大伴大納言最後等到不耐煩了,便自己動身出海。但途中卻碰上了暴風雨,所乘的船幾乎都要沉入海去。大伴大納言對著暴風雨祈求著:「海龍王啊,我請求您救救我吧。如果是因為我想要您頭上的玉而讓您如此震怒的話,我絕對不會再說出這樣的話了,就請您平息這場暴風雨吧。」
不一會暴風雨便消停了,總算是得以平安地回到都城。大伴大納言說了:「居然讓人作出這麼恐怖的事情來,這輝夜姬根本是壞女人。」從此再也不靠近輝夜姬的家半步。
最後是石上中納言,一開始是讓家臣們去尋找,但怎麼也苦尋不著,他覺得是家臣們找的方法不對,便自己爬上高處的燕巢,將手伸入其中找尋著。然後似乎是手裡傳來像貝一般的觸感,便一把抓起呼喊著:「找到啦!是燕子的『子安貝』!這下子輝夜姬是我的老婆啦。」但因為一時太過開心,結果失去平衡摔到地面。而且他以為的『子安貝』,其實只是燕子的大便而已。石上中納言因失望至極而一病不起,不久便過世了。
到頭來這五位名門子弟,沒有任何一個能和輝夜姬結婚。
いかがでしたか?
この5人は実在の人物がモデルだそうです。作者が権力者を批判するために、5人全員を悪く書いたのだと言われています。興味がある方は詳しく調べてみてくださいね。次回は最終回です。どうぞお楽しみに。
それでは、今日はこのへんで。ご清聴ありがとうございました。
単語
1.早速(さっそく):立刻
2.願(ねが)いを叶(かな)えようと:想要幫忙實現願望
3.自ら(みずから):親自
4.ずるい:狡猾
5.鉢(はち):缽
6.姿(すがた)を隠(かく)す:躲起來、藏身
7.山寺(やまでら):山寺
6.手に入れる(てにいれる):得到手
7.偽物(にせもの):假貨
8.差し出す(さしだす):交出
9.布(ぬの):布
10.磨く(みがく):擦(亮)
11.光り輝く(ひかりかがやく):發光
12.見破る(みやぶる):識破、看穿
13.腕の良い(うでのよい):技術很好
14.職人(しょくにん):工匠
15.見事な(みごとな):美麗的、精彩的、出色的
16.いかにも:(=まるで)簡直像~
17.見せかける:假装
18.苦労する(くろうする):很辛苦
19.体験談(たいけんだん):經驗談
20.すっかり:完全地
21.信じ込む(しんじこむ):深信
22.できばえ:做出來的結果是很棒的樣子
23.言葉(ことば)をなくす:無言
24.みつめる:凝視
25.ばれる:敗露、被發現(謊言)
26.知り合い(しりあい):認識的人
27.商人(しょうにん):商人
28.自信(じしん)たっぷりに:自信滿滿地
29.騙された(だまされた):被騙
30.家来(けらい):家臣・部下
31.命ずる(めいずる):命令、吩咐
32.あるはずがない:不可能會有
33.[普通形]ふりをする:假装(做)~
34.勝手(かって)なことをする:為所欲為
35.待(ま)ちくたびれる:等到很累、等得不耐煩
36.航海(こうかい):出海
37.ものすごい:非常厲害的、很嚴重的
38.嵐(あらし)に遭う(あう):遇到暴風雨
39.沈(しず)みそうになる:差一點就沈下去
40.竜神様(りゅうじんさま):海龍王
41.どうか:求求您
42.暴れる(あばれる):亂鬧
43.鎮める(しずめる):鎮定、平息
44.やむ:停止
45.なんとか:想辧法、總算
46.悪女(あくじょ):壞女人
47.近(ちか)づく:靠近
48.燕(つばめ):燕子
49.感触(かんしょく):觸覺、觸感
50.握る(にぎる):握住
51.叫ぶ(さけぶ):叫
52.あまりのうれしさに:因過於高興
53.バランス(balance):平衡
54.崩す(くずす):失去
55.地面(じめん):地面、地上
56.しかも:而且
57.糞(ふん):屎、大便
58.まもなく:不久後
59.息を引き取る(いきをひきとる):逝去
60.実在(じつざい):實際存在
61.人物(じんぶつ):人物
62.モデル:原型
63.権力者(けんりょくしゃ):權力者
64.批判(ひはん)する:批評
65.最終回(さいしゅうかい):最後一集