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JUL.19,2021

EP25 李琴峰的記者會訪談摘錄|好像聽得懂的五分鐘日語記事

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みなさん、こんにちは。桃李スクールピンチヒッター、たいわんじじいです。
みなさんは「芥川賞」を知っていますか。大正時代の小説家、芥川龍之介を記念して作られた文学賞で、現在は年に2回、主に純文学の新人作家に贈られています。
今日は7月14日に発表された第165回芥川賞に決まった李琴峰さんの、受賞記者会見でのインタビューの一部をご紹介します。
李琴峰さんは、台湾出身で東京都在住の31歳。15歳の時から日本語を学び、台湾の大学を卒業した後、来日して、平成29年に作家デビューしました。芥川賞は、2回目の候補での受賞となりました。
単語メモを参考にして、次の質問の答えを考えながら、聞いて下さい。


質問

Q1:記者の質問に「社会と文学のかかわりで考えていることは?」というのがあります。李さんはなんと答えましたか。
Q2:日本語の好きなところはどんな所だと言っていますか。
では、始めます。

芥川賞の李琴峰さんの記者会見(抜粋)
記者:2008年の楊逸(ヤンイー)さんにつづく日本語を母語としない作家の受賞ですね。
李:「やっぱり母語ではない言語で生活するだけでも大変なのに、小説を書くとなるとほんとうに大変。だから楊逸さんもずっと尊敬していました。今回、非日本語話者の2人目の受賞者になって、ほんとうに光栄に思います。」

記者:選考委員の松浦寿輝(ひさき)さんがこの作品は日本語や日本文学の未来を新しくしていくようなものだと言っています。日本の文学史上でどのような役割を担いたいですか。
李:「これまで作品で一作ごとに日本文学というものを確実にアップデートしてきたという自負はあります。自分が大事だと思っている問題意識を小説に取り込んで、自分が書きたいものを書いていくことに尽きると思います。」

記者:過去の作品では台湾の「ひまわり学生運動」を書き、本作でも歴史が語られています。社会と文学のかかわりで考えていることは?
李:「あくまでも私の理解ですが、ここ数十年の日本文学では政治に言及したり、社会の問題に踏み込んだりすることに抵抗感があるような気がします。政治を批判する意味を込めた小説を書くと欠点のように言われるが、別にあってもいいんじゃないかと思う。それは私を培ってきた台湾文学の土壌にそういう特徴があったからじゃないかとも思います。」

記者:日本語のおもしろさ、好きなところを教えてください。
李:「子供のころに日本語に出会ったのはアニメ。台湾で放送されていました。やはり音がきれいですね。聞いていて心地いい。日本語を勉強し始めて思ったのは、漢字を使っているから親しみがある。そして漢字とひらがなの交じり合い具合がきれいだと思いました。」

記者:どのような作家になっていきたいですか。
李:「難しいですね。なりたくてなれるものではない。私に言えるのは、自分の書きたいものを書く、それに尽きます。」


では、質問の答えです。
Q1:記者の質問に「社会と文学のかかわりで考えていることは?」というのがあります。李さんはなんと答えましたか。
→政治や社会の問題について書いた小説があってもいいと思うと答えました。
Q2:日本語の好きなところはどんな所だと言っていますか。
→心地いい発音と、漢字とひらがなが交じっている所がきれいだと言いました。


翻訳

芥川獎得獎者:李琴峰的記者會訪談(摘錄)
記者:繼2008年獲獎的楊逸之後,您又是一位以非日語為母語的獲獎作家呢。
李:光是在非母語的環境生活就已經很不簡單了,還要寫小說真的是相當辛苦。所以我一直很敬佩楊逸前輩。這次能以第二人非日語籍的身分獲獎,真的深感榮幸。

記者:這次的評選委員松浦壽輝先生有提到,這部作品將引領日語和日本文學邁向新的境界。您希望未來在日本的文學史中擔任什麼樣的角色呢?
李:到目前為止我對每一部作品,都有自信有將日本文學推向最新的層級。我把自己認為重要的議題寫入小說中,盡自己所能地寫出自己想寫的內容。

記者:在您過去的作品中有提到台灣的「太陽花運動」,這次的作品也提到了歷史相關的題材。
讓您思考社會與文學相關性的原因是?
李:這只是我個人的觀點,這數十年來日本文學對於提及政治、或是涉及社會問題方面似乎有所避諱。書寫帶有政治批判的小說雖說似乎沒有什麼好處,但其實也沒有什麼不好。或許這是因為培育出我的台灣文學土壤,有著這類特徵的關係吧。

記者:再請告訴我們,您認為日語有趣的、還有喜歡的地方。
李:小的時候開始接觸日語是因為動畫。因為在台灣也有播出,日語聽起來就是很好聽,感覺很棒。會開始想要學習日語,則是因為日語當中也使用了漢字,就有種親切感。而且漢字和平假名交錯呈現的感覺,也讓我覺得相當優美。

記者:您希望自己成為什麼樣的作家呢?
李:這問題很難回答呢,也不是說想當就能當的。我能辦得到的,也就是盡可能地書寫出自己想寫的內容,僅此而已。

いかがでしたか?
同じ台湾にルーツを持つ日本で活躍している作家には、東山(ひがしやま)彰良(あきら)さんや温(おん)又柔(ゆうじゅう)さんなどがいますが、みんな子どもの時から日本に住んでいたりして、日本語は母語に近いそうです。その意味でも、皆さんと同じように台湾で日本語の学習を始めて、小説が書けるぐらい高度な日本語を身につけた李琴峰さんは本当にすごいと思います。
ちなみに受賞作の「彼岸花が咲く島」は、日本と台湾の間にある架空の島が舞台です。島に流れ着いた記憶のない少女が島での暮らしを続けていく中で、独自の風習を持つ島の文化と歴史に直面していく様子を、架空の言語表現を用いて巧みに描いた物語だそうです。作者ご本人がこれをどうやって中国語に訳したらいいかわからないとおっしゃってましたから、興味がある方は頑張って日本語で読んでみてください。
それでは、今日はこのへんで。ご清聴ありがとうございました。


単語
1.芥川賞(あくたがわしょう):日本文學奬之一,通常頒給純文學領域的新人或無名作者的奬。
2.大正時代(たいしょうじだい):日本的年號之一,期間為1912年~1926年。
3.芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ):小説家(1892~1927),代表作爲『羅生門』『鼻』『河童』等。
4.主に(おもに):主要
5.純文学(じゅんぶんがく):純文學
6.記者会見(きしゃかいけん):記者會
7.インタビュー(interview):採訪
8.~出身(しゅっしん):出身於~
9.~在住(ざいじゅう):住在~
10.来日(らいにち):來到日本
11.デビュー(debut):出道
12.候補(こうほ):候補、候選
13.~につづく:後續~、跟上~
14.母語(ぼご):母語
15.言語(げんご):語言
16.~となると:要是~的話…(通常後句接說話者的意見、評估)
「これから行くとなると、タクシーしかないだろう(要是現在就得出發的話,只能搭計程車吧)。」
17.非(ひ)~:非~
18.光栄(こうえい):(感到)光榮
19.選考委員(せんこういいん):評審委員
20.文学史上(ぶんがくしじょう):文學史上
21.役割(やくわり):角色、任務、職責
22.担う(になう):擔任、承擔、肩負
23.一作(いっさく)ごとに:毎當作一個作品就~
24.確実に(かくじつに):確實
25.アップデート(update):升級
26.自負(じふ):自負、自信
27.意識(いしき):意識
28.取り込む(とりこむ):拿進來、採入
29.~に尽きる(つきる):到頭來就是~、總之
30.過去(かこ):過去
31.ひまわり:向日葵
32.本作(ほんさく):本作品
33.歴史(れきし):歴史
34.語る(かたる):描述、談
35.かかわり:關係、牽連
36.あくまでも:原則上、徹底
「やるかやらないかはあくまでも本人次第だ(要不要做,最終還是由本人來決定)。」
「私はあくまでも反対です(我是會反対到底)。」)
37.ここ数十年(すうじゅうねん):最近這數十年來
38.政治(せいじ):政治
39.~に言及(げんきゅう)する:談到~、論及~
40.踏み込む(ふみこむ):闖入、介入、觸及~
「もう少し踏み込んで考えてみよう(我們再介入深一點想想看吧)。」
41.抵抗感(ていこうかん):反感
42.~ような気(き)がする:感覺好像~
「後ろに誰かいるような気がする(好像有人在我背後)。」
43.批判(ひはん):批評
44.~を込める(こめる):把~放入
45.欠点(けってん):缺點
46.別に(べつに):也沒什麼
47.あってもいい:有(存在)也沒關係
48.培う(つちかう):培養、培育
49.土壌(どじょう):土壤
50.特徴(とくちょう):特徴、特色
51.出会う(であう):遇到、相逢
52.放送(ほうそう)する:播放
53.心地(ここち)いい:舒服、舒適
54.親しみ(したしみ)がある:有親切感、親近
55.交じり合い(まじりあい):混合在一起的
56.具合(ぐあい):様子
57.ルーツ(roots):根、始祖、源流
58.活躍(かつやく)する:活躍
59.高度(こうど)な:高級的、高度
60.~を身(み)につける:學會~、掌握~/配戴
61.ちなみに:順便一提
62.彼岸花(ひがんばな):石蒜
63.架空(かくう):虛構的
64.舞台(ぶたい):舞台
65.~に流れ着く(ながれつく):漂流到~
66.記憶(きおく):記憶
67.暮らし(くらし):生活
68.独自(どくじ)の:獨自的、單獨、個人的
69.風習(ふうしゅう):風俗習慣
70.直面(ちょくめん):面臨
71.用いる(もちいる):使用、利用
72.巧みに(たくみに):巧妙地
73.描く(えがく):描述
74.物語(ものがたり):故事
75.訳す(やくす):翻譯  

 

 

 

 

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