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みなさん、こんにちは。桃李スクールのモリです。
今回は中秋節特集として、月にまつわる日本の物語、『竹取物語』をご紹介します。「かぐや姫」のお話と呼ばれることもあります。アニメなどもありますから、ご存じの方も多いと思います。物語がいつできたか、誰が書いたかもはっきりわかっていません。今から1000年ぐらい前に書かれたと言われています。原作は日本の古語で書かれていて長いので、少し簡単に、現代の言葉に直したものを読んでみます。それでも長いので、3回に分けてお送りします。すみません。
では、単語メモを参考にして、次の質問の答えを考えながら、聞いて下さい。
質問
Q1:おじいさんはどうしてお金持ちになったのですか。
Q2:誰とも結婚したくないかぐや姫はどうしましたか。
では、始めます。
「竹取物語」(その一)
むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは、山に入って竹を取り、カゴやザルを作って売っていました。
ある日、おじいさんがいつものように山に入ると、一本の光る竹をみつけました。不思議に思い切ってみると、竹の中には10㎝ぐらいの、可愛くて小さな女の子がいました。子どものいないおじいさんは、大喜びでその女の子を家に連れて帰りました。おばあさんも大喜びで、「かぐや姫」という名前をつけて、自分たちの子どもとして大切に育てることにしました。また、その次の日から、おじいさんが竹を切ると中にお金がたくさん入っている、ということがよくありました。おかげでおじいさんの家は、たちまち大金持ちになりました。そして不思議なことに、あの小さかった女の子はわずか三ヶ月ほどの間にすくすくと育って、それはそれは美しい娘になったのです。
その美しく不思議なかぐや姫の噂を聞いた多くの若者がおじいさんの家にやって来ては、かぐや姫に結婚を申し込みました。しかし、かぐや姫は誰とも結婚したくないと断り続けました。それでほとんどの人は帰りましたが、五人だけ諦めませんでした。みんな身分がとても高く、そしてお金持ちの貴公子たちです。おじいさんは、かぐや姫に相談しました。
「五人のお方は、みな、それぞれ立派なお方たちだ。このうちの一人と結婚するのがいいと思うんだが、お前はどうだね?」
誰とも結婚したくないかぐや姫は、考えて、こう答えました。
「では、私が見たいと思う物を探して持って来てくれたお方と結婚します。」
話を聞いたおじいさんは、五人の貴公子たちにかぐや姫の言葉を伝えました。
「かぐや姫は、こう申しております。
石作皇子(いしつくりのみこ)どのには、インドにある《仏の御石(みいし)の鉢》を。
車持皇子(くらもちのみこ)どのには、東の海の蓬莱山(ほうらいさん)にある根っこが銀、幹が金、枝に真珠の実をつけるという《玉(たま)の枝(えだ)》を。
阿部御主人(あべのみうし)どのには、中国にある絶対に燃えないという《火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)》を。
大伴御行(おおとものみゆき)どのには、竜の首にあるという《竜の首の玉》を。
石上麻呂(いそのかみのまろ)どのには、燕が産むという《子安貝(こやすがい)》を。
それぞれ、お持ちいただきたいと」
それを聞いた五人は、思わず目を見張りました。「何という、難しい注文だ。」
しかしその宝物を持って行かないと、かぐや姫と結婚することはできません。そこで五人は、宝物を探すために帰って行きました。
では、質問の答えです。
Q1:おじいさんはどうしてお金持ちになったのですか。
→かぐや姫をみつけた次の日から、お金が入った竹をよくみつけるようになったからです。
Q2:誰とも結婚したくないかぐや姫はどうしましたか。
→最後まで残った5人に実現できそうもない難しい問題を出して、あきらめさせようとしました。
翻訳
「竹取物語」(其一)
很久很久以前,在某個地方住著一位老爺爺與老太太。老爺爺靠著到山裡砍伐竹子,製作竹籃或竹篩來過日子。
有一天,老爺爺一如往常地到山裡,竟發現到一節發著光的竹子。感覺很不可思議的老爺爺切開竹子一看,竹子裡頭居然有個約10公分、可愛又小巧的女孩子。膝下無子的老爺爺心中一喜,便開心地將女孩子給帶回家了。老太太也十分高興,替這女孩取名「輝夜姬」,當作自己親生的小孩般悉心呵護。而後從隔天開始,常常只要老爺爺一切開竹子,就會有相當多的金子在裡頭。多虧如此,老爺爺的家境也開始富裕起來。此外更令人感到不可思議的是,原本還只是個小女孩,竟在短短三個月裡便長大成人,出落成為美麗的女子。
其後許多年輕人聽聞到如此令人不可思議的輝夜姬傳聞,紛紛前來老爺爺的家向輝夜姬求婚。不過,輝夜姬以不想跟任何人結婚為由,一一拒絕了這些人的求婚。幾乎大部分的人都鎩羽而歸,但只有五人始終不放棄。這幾位都是身分不凡、家世顯赫的名門公子。老爺爺便和輝夜姬商量了一番。
「這五位人士啊,每位可都是身世非凡。如果能其中一位結婚我都覺得不錯,那妳怎麼想呢?」
不論對方是誰都不想結婚的輝夜姬,想了想之後便這麼回答著。
「那麼,就看誰能把我想看的東西找到之後帶過來,那我就和他結婚。」
老爺爺一聽,便向這五位名門弟子轉達了輝夜姬所說的要求。
「輝夜姬這麼說了:
請石作皇子,到印度去取來佛前之石缽。
而車持皇子,則請到東海的蓬萊山取來根為銀、枝為金、果為珍珠的『玉樹枝』。
然後阿部右大臣,請到中國取來絕對燒不掉的『火鼠裘』。
接著大伴大納言,請去取來龍首之上的『龍首之玉』。
最後石上中納言,則請取來燕子所生的『子安貝』。
希望各位能帶來。」
聽聞此話的五人,無不瞠目結舌。「這是什麼話啊,如此難題。」
但若是沒辦法帶來這些寶物的話,就沒辦法娶到輝夜姬了。
因此這五人為了尋找寶物便先行打道回府。
いかがでしたか?
次回はこの5人がそれぞれどんな方法でかぐや姫の望みの品を手に入れようとするか、そしてどうなったかをお話します。どうぞお楽しみに。
それでは、今日はこのへんで。ご清聴ありがとうございました。
単語
1.~にまつわる:跟~有關的
2.原作(げんさく):原作、原著
3.古語(こご):古語、古文
4.竹(たけ):竹
5.籠(かご):(竹)籃
6.笊(ざる):竹編篩網
7.光る(ひかる):發光
8.大喜び(おおよろこび):非常高興
9.おかげで:多虧~、託~的福
10.忽ち(たちまち):立刻、馬上
11.大金持ち(おおがねもち):非常有錢
12.不思議(ふしぎ)なことに:覺得不可思議的事就是…
13.わずか:僅僅~
14.すくすく:長得很快、茁壯成長
15.育つ(そだつ):長大
16.それはそれは:表示強調驚訝、意外、感動等感覺
17.美しい(うつくしい):美麗
18.噂(うわさ):謠言
19.若者(わかもの):年輕人
20.やって来る:過來
21.~ては、…:表示反復「正月はいつも食(く)っては寝ている(毎年過年都是吃了又睡的)」
22.断る(ことわる):拒絶
23.諦める(あきらめる):放棄
24.身分(みぶん):身分、地位
25.貴公子(きこうし):貴公子
26.お方(かた):指某人的尊稱、位
27.みな=みんな
28.立派(りっぱ):很出色、優秀的
29.~殿(どの):先生
30.《仏の御石(みいし)の鉢》(ほとけのみいしのはち):佛的石鉢
31.蓬莱山(ほうらいさん):蓬莱山
32.根っこ(ねっこ):樹根
33.銀(ぎん):銀
34.幹(みき):樹幹
35.金(きん):黄金
36.真珠(しんじゅ):珍珠
37.枝(えだ):樹枝
38.実(み):果實
39.実(み)をつける:結果
40.《玉(たま)の枝(えだ)》:玉枝
41.燃える(もえる):燃燒
42.《火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)》:火鼠裘(據説是活在火裡的老鼠的皮做的)
43.竜(りゅう):龍
44.首(くび):脖子
45.《竜の首の玉》:據説是在龍的脖子上會發五色光芒的珠子
46.つばめ:燕子 ・産む(うむ):生産
47.《子安貝(こやすがい)》:(據説是有了這個便能平安分娩的)子安貝
48.思わず(おもわず):禁不住、不知不覺
49.目を見張る(めをみはる):目瞪口呆
50.宝物(たからもの):寶物
51.そこで:因此
52.望み(のぞみ):期望
53.品(しな):東西、商品
54.手に入れる(てにいれる):到手